教習所の料金の内訳 総額に入らない費用を、4校の公式料金表で読む

教習所の料金表の総額は、免許を受け取るまでに払う全額ではありません。仮免の手数料2,900円を総額に含めた校は、今回読んだ4校のうち1校だけです。残る3校は別払いです。卒業後に払う本免の手数料を総額に含むと書いた料金ページは、1つもありませんでした。

免許証のみを選ぶ場合、仮免と本免の手数料は合わせて7,150円で、内訳は仮免が2,900円、本免が4,250円です。追加教習も総額の外です。有料の分は、1時限4,950円から5,940円でした。

編集部は2026年10月12日に、4校の公式料金ページと、5つの警察(警視庁と4県警)の手数料ページを読みました。校の金額は、普通車ATで免許を持たない人向けの区分です。どの校が高いか安いかは比べません。総額の中身を読みます。

4校だけの例で、全国の傾向を示すものではありません。料金は改定されることがあります。4校のページに更新日の記載はありません。

苅田の内訳表は、足すと総額323,880円に合う

苅田の料金ページは、普通車の内訳を項目ごとの金額で載せていて、スタンダードプランのAT車で免許を持たない人の一般料金は、技能31時限と学科26時限で税込323,880円です。内訳は次のとおりです。

  • 入学金:52,800円
  • 教習料:学科が1時限2,310円(26時限)、技能が1時限5,940円(31時限)
  • 検定料:修了検定5,500円、卒業検定6,600円
  • 諸費用:適性検査料2,750円、教本代2,530円、写真代1,100円、高速代1,100円、効果測定料1,100円、卒証(卒業証明書)交付料1,100円、原付講習2,200円
  • 仮免の手数料(非課税で、消費税がかかりません):学科試験1,800円、仮免許の交付1,100円

編集部で足すと、全項目の合計は323,880円で総額と一致し、原付免許を持つ人の321,680円も、原付講習2,200円を引いた額に合いました。学科の教習料60,060円(2,310円×26時限)と、技能の184,140円(5,940円×31時限)を合わせると、244,200円で総額の約75%です。仮免の2,900円は総額の内側で、注記にも「含まれています」とあります(2026-10-12 取得・苅田自動車学校公式)。

ほかの3校は、総額に何が入っているのか

青葉は、AT車31時限分の「規定時限料金」を総額としていて、「二輪免許なし」の一般料金で税込352,000円です。入るのは、修了検定、卒業検定、学科効果測定、写真代4枚、卒業証明書です。別払いは、仮免の学科試験料1,800円と交付手数料1,100円(ともに非課税)、それに高速通行料470〜1,320円(税込)です。入学金や適性検査料が入るかは、このページに書かれていません。

西宮本校は、「免許のない方(原付・小特を含む)」のフルタイムで、総額が税込334,400円です。入るのは、入学金、授業料、技能検定料、教科書代、学科テスト料、適性検査料、写真代です。別払いは、仮免の試験手数料と交付手数料で、県証紙(手数料の納付に使う券)代として合わせて2,900円です。

東山は、総額に入るものを「入校から卒業までに必要な教習料金」とだけ書いています。別払いは、非課税の証紙代4,800円で、内訳は仮運転免許申請料1,800円、仮運転免許交付手数料1,100円、運転免許申請料1,900円です。

高速教習にかかる費用も、校で扱いが分かれます。苅田は「高速代」1,100円を総額に入れ、青葉は「高速通行料」470〜1,320円を別払いにしていて、名目も金額も違います(2026-10-12 取得・各校公式)。

仮免と本免の手数料は、2,900円と4,250円

この手数料は、免許の手続きで都道府県に納めるもので、校の表では「非課税」や「県証紙代」と書かれています。福岡は福岡県領収証紙、兵庫は兵庫県収入証紙で納めます。

神奈川県警のページでは、修了証明書を持つ人の仮免は、試験手数料1,800円と交付手数料1,100円です(2026年4月22日更新)。4校の表が書く仮免の手数料も、合わせて2,900円です。福岡・兵庫・愛知の警察のページには修了者の仮免の手数料がなく、苅田、西宮、東山の金額は、各校の表の記載によります。

本免は、卒業証明書を持って運転免許試験場などで学科試験を受けるときの手数料です。警視庁と、神奈川・愛知・福岡・兵庫の各県警のページは、どれも受験手数料を1,900円とし、これに免許証の交付手数料などが加わります。合計は、受け取る免許証の種類で変わります。

  • 免許証のみ:交付手数料2,350円で、計4,250円
  • マイナ免許証のみ:記録手数料1,550円で、計3,450円
  • 両方:交付と記録の手数料2,450円で、計4,350円

(2026-10-12 取得・各警察ページ。愛知は令和8年6月版のPDF)

東山の証紙代4,800円に入る運転免許申請料1,900円は、愛知県警の資料にある卒業後の受験手数料と同額で、免許証の交付手数料2,350円は入っていません。

総額に足す手数料は、校で違います。免許証のみを選ぶ場合の、編集部の計算です。

  • 苅田:4,250円。仮免の2,900円は総額に入っています。
  • 青葉、西宮:7,150円。仮免の2,900円と本免の4,250円です。
  • 東山:7,150円。証紙代の4,800円と、免許証の交付手数料2,350円です。

4校の記載と警察のページを合わせると、手数料は4校とも計7,150円です。違うのは、そのうちいくらが校の総額に入っているかです。

追加教習は1時限4,950円から5,940円 検定の再受験も別にかかる

総額は、規定の時限数で教習を終え、検定と試験に初回で合格した場合を前提にしていて、青葉は総額を「規定時限料金」、西宮は基準の時限数を「最短教習時限数」と書きます。東山は「基準教習時限数にて教習が修了し、各種試験等初回合格の場合には追加料金は必要ありません」と書きます。超えた分は別です。

  • 青葉:追加技能教習が1時限4,950円(税込)。
  • 西宮:追加・延長教習が1時限4,950円(税込)。検定に落ちたあとの補習教習も同額です。
  • 東山:技能教習の延長が1時限5,500円(税込)。補修教習も同額です。新規に普通免許を取る人は、延長が4時限まで無料で、5時限目から払います。
  • 苅田:技能教習の補習が1時限5,940円(税込)。内訳表の技能単価と同額です。

検定や試験に落ちると、再受験料もかかります。

  • 苅田:修了検定5,500円、卒業検定6,600円(2回目以降)。
  • 西宮:再検定が1回5,500円。
  • 東山:修了検定5,710円、卒業検定6,280円。
  • 仮免の学科試験:苅田、西宮、東山とも1回1,800円(非課税)。

追加教習をまとめて前払いする仕組みもあります。苅田の安心パックは、税込で3時限が8,800円(通常17,820円)、10時限が20,900円(通常59,400円)です。追加が出なくても、返金はありません。青葉の安心5は、税込22,000円で追加教習が5時限まで無料になります。加入は入校時のみで、60歳までです。入校から9か月以内に卒業できなかった場合や、途中で退校した場合などは、保証の対象外です。

計算すると、苅田の3時限パックは、追加が2時限以上出れば通常より安くなりますが、0時限なら8,800円、1時限なら2,860円、パックのほうが高くつきます。青葉の安心5は、5時限を使い切って2,750円安くなる計算です。損得は、追加が何時限出るかで決まります。その数字は、4校のページにありません。

(2026-10-12 取得・各校公式。損得は編集部の計算)

総額のほかに用意する額と、確かめる点

ここからは編集部の見方です。総額の数字だけでは、免許証を受け取るまでに払う額は決まりません。候補の校の料金ページで、次の4点を見ます。

  1. 仮免の手数料が、総額の内か外か。東山のように、仮免の手数料2,900円と本免の受験手数料1,900円を合わせた4,800円を、まとめて別に書く校もあります。
  2. 本免の手数料を、総額とは別に用意しているか。免許証のみなら4,250円です。
  3. 追加教習の1時限の料金と、無料の枠や前払いの条件。
  4. 入るかどうかが書かれていない項目。青葉の表は、入学金と適性検査料に触れていません。

出典

この記事を書いた人

津田 巡

津田 巡編集長

数字の担当です。料金データの設計と校ページの料金確認が中心で、都道府県ページとデータのページの集計も受け持ちます。料金を同じ型に並べる作業の責任者です。

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秋元 証(事実確認担当)
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若月 寛明(株式会社CIVIQ 代表取締役)
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